外構工事についての考え方(3)
久しぶりのシリーズ(?)です。
本音バリバリの内容です。
どうぞご期待ください(笑)。
住宅会社で新しい家を建て
最後の外構工事を住宅会社に依頼しないケースって
どれくらいあるんだろう?
いうお話です。
現状、私が見聞きして体感する限り
住宅会社の外構工事契約率(住宅契約物件のうち外構工事も契約する率)は
70%程度でしょうか…?
これには、純粋な住宅会社との契約だけでなく
住宅会社から紹介を受けて外構業者が直接契約するケースも含みます。
何とも微妙な数字のように私は感じます。
あ、もちろん奈良県限定の話です。
この数字は当然、エリアによって若干違うでしょうね。
で、ここいらでは
ざっくり言えば、大半の人が住宅会社に外構工事も任せる。
そういう図式です。
元来は建築会社が外構工事をするのは当たり前なんですね。
マンションだって、公共建築だって、商業施設だってそうです。
だから住宅会社に任せるのが当たり前、という考え方は当然今も当てはまる訳ですし、そういうお客様もいらっしゃる訳です。
しかし、我々のような業者サイドの立場から言えば
住宅会社さんを通した形ではなく直接やりとりさせていただいた方がお互いにとってメリットがある、というように考えます。
また直接お客様と対話し、最後にお客様の喜びの声を聞くのは我々の最高のやりがいでもあります。
そして、そうやって外構工事をさせて頂いたお客様が当社にもたくさんいらっしゃいます。
だから、専門業者に直接依頼いただくのが最も良いことなのだ…我々の業界では考えたくなるのです。
しかし、現実はそうなっていない。
なぜか。
住宅と外構を分離する時の労力とリスク、だと思うのですね。
つまりお客様としては、住宅会社に外構も任せてしまうのが「ラク」かつ「安心」だ、ということです。
まず、外構屋を探さないといけない。
昔ならタウンページ、今なら断然ネットです。
で、「良さそうな」所を選んで、問い合わせなり店を訪れるなりして相談して…
という労力。
合い見積りをするなら、更に倍の労力。
おまけに断る労力。
私なら、多分やらない。
車を買うにも合い見積りしたくないタイプです、私は。
そしてリスクというのは
「良さそうな」所が本当に良いのか、という話。
何たって、大手の外構屋なんてありません。
工事ですし金額も大きいですから信頼が最も大事だと思うのですが、本当に信頼できるかどうかお客様には分からない所がスタート地点です。
担当者だって、どんな人か全く知りません。
知名度なんて、無い業者ばかり。
極端言えば、いつ潰れるか分からないのです。
こちら側は、「安心してください、しっかり対応させていただきます!」と自信を持っていても、全く縁のないお客様に伝えるのは実に難しいことなんですね。
だから多くのお客様は
信頼できる業者を見つけられるかどうか分からないのに敢えて自ら外構業者を探すより
既に信頼関係の出来上がっている住宅会社に任せる方が確実に安心です。
もしくは、信頼している住宅会社から紹介してもらった業者の方がより安心です。
私も信頼できて頼みやすい業者を知らなければそうするでしょうね。
例えば、照明もカーテンも住宅会社に頼みます。
建て替えなら解体工事も絶対に住宅会社に頼みます。
外構工事というのは、色んな意味で住宅と分離しやすい方だとは思いますが
結局のところ住宅会社に任せる方が多い、というのが現状です。
70%程度というのは誠に微妙な数字だと思うのですが
何故30%程度の方は住宅会社に外構を任せないのだろう…
という考察を次回書きたいと思います。
ありゃりゃ。
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