ドラフトに向けて

 

菊池雄星君の花牧東高校が激闘の末、準決勝に進出しました。

 

 

菊池君は途中降板となりましたが…

 

この夏は菊池君一色のムードですね。

 

 

 

プロ野球界もこぞって菊池君を称賛しているようです。

 

 

「松坂以来の大物」とか「20年に一度の逸材」とか。

 

 

ダルビッシュも田中マー君もいますけどね。
藤川球児だって、凄いですけど。

 

過去20年も遡るとなると結構、多士済々だったのではないかと。

 

 

 

阪神も菊池1巡目指名…?

 

 

私に言わせれば

 

 

トンデモないです。

 

 

前にも書きましたが

 

 

絶対に野手重視で行くべきです。

 

次世代の野手が、とにかく全くいないのです。

 

 

 

03年くらいのドラフトから振り返りましょう。

 

野手のみをピックアップします。

 

 

 

03年 鳥谷    不動のレギュラー   
   小宮山 捕手として強肩の評価は高いが打撃は一軍レベル遠い。
   庄田    シュアな打撃は定評あるが、長打が少なく一軍定着ならず。

 

04年 岡崎    今年ポスト矢野争いに頭角を現したが狩野に及ばず。
   大橋  既に退団
   赤松    広島へ移籍
   高橋    期待されたが故障等もあり二軍で打撃が2割に満たない。

 

05年 大和  今季一軍定着を果たす。守備は一軍級も打撃は非力。

 

06年 大城    守りと足が売り。打撃は非力で二軍で2割に満たない。
   野原(将) 現在、二軍の主軸を打つ。中距離タイプ。
   橋本    捕手としての守りも打撃も課題多い。

 

 

07年 高濱   故障がち。強肩のショートとして期待されたが外野手に。
   森田    二軍でも打撃、守備ともに目立たず。
   田中     育成枠。二軍での出場も少ない。

 

08年 柴田    俊足・巧打の赤星タイプ。
   上本    俊足・巧打の二番打者タイプ。
   野原(祐) 育成枠。パンチの効いた打撃に期待。
   藤井   育成枠。二軍での出場も少ない。

 

 

03年以降、レギュラーを獲ったのは鳥谷のみ。

 

見渡してみると、とにかく1、2番タイプばかりなのです。
今、売り出し中の大和もそう。

 

将来のクリーンアップ候補…という選手が見当たらないんですね。

 

野原(将)?
同じころの関本はもっと打ちまくってました。

 

 

そして、この中で太字が高卒選手です。

 

高卒に限れば…
   

 

野原(将)以外、二軍で主軸すら打てていないのが現状です。

 

 

まさに

 

 

誰もいない。

 

 

 

だから、今なお桜井ばかりが期待されるんです。

 

桜井以降、高卒の長距離バッターは全くと言っていいほど入団していないのです。

 

 

 

なんでなん?

 

 

1、2番タイプは…もういいでしょう?

 

 

大卒や社会人出身の選手は、入団後すぐにチャンスを掴まねば
すぐに年齢を重ねて30歳くらいになってしまいます。

 

林や浅井、庄田などがそうです。

 

 

これ以上、主軸候補の野手獲得が遅れると

 

 

 

暗黒時代再突入が頭によぎってくるのは

 

私だけでしょうか…?

 

 

他球団が菊池指名に走るなら、今こそチャンスです。

 

明豊の今宮君を野手で獲りましょう。

 

そして、即外野に転向させて早い段階で一軍を経験させるのです。
「将来のスター候補」などとしてサードをさせるより、その方が早くチャンスを与えられます。

 

 

日ハムの中田翔がプロとして出遅れたのはサードをさせたからです。
絶対に外野一本で勝負させるべきだったと思います。

 

阪神でも、過去に新庄や濱中にサードをさせて遠回りさせた実績があります。

 

 

今宮君に限らず、大砲候補は必ずいるはずです。

 

高校通算50本塁打、みたいな選手を長いこと獲得していません。

 

野原(将)で30本。高橋(勇)が37本。
いずれも長距離砲、という評価を得ることができていません。

 

 

これ以上、世代の隔絶を大きくするわけにはいきません。

 

 

 

菊池君がダルやマー君のような投手になる可能性は十分にありますが

 

寺原にとどまるかも知れません。
同じ左腕で辻内の例もあります。

 

それが、高校生投手の指名なんです。

 

 

今こそ

 

阪神のスカウトや編成の方たちは考えるべきです。