北條史也にかける期待

 

いい加減にしろ、という苦情は一切受け付けておりません(笑)。

 

 

とにかく今は

 

コアな阪神ファンにしてドラフトウォッチャーの植田の気持ちを解ってくださる方のみお付き合いくださいませ…。

 

 

 

さて、表題の件

 

 

「第2回選択希望選手  北條史也  内野手  光星学院高校」

 

 

もしもリアルでテレビ中継を見ていたら

 

このアナウンスに私はきっと躍り上がって喜んでいたことでしょう…!

 

 

今夏の高校野球選手権大会の準決勝において

 

私は北條が2打席連続でバックスクリーンにホームランを打った試合をラジオで聞いていたのです。

 

思わず「うおーっ!!」っと車内で叫び声を上げました。

 

 

そしてその前の試合では、あの三振記録を作った桐光学園の松井をも攻略していた。

 

3番 田村  4番 北條

 

この二人の名前がドラフト候補生として、俄然ビッグネームに躍り出てきました。

 

 

 

そして多くの注目を集めた藤浪との決勝での戦い。

 

なんとセンバツの決勝戦と同カードとなりました。

 

センバツの決勝では藤浪の大阪桐蔭が勝って優勝しましたが、その試合で北條は藤浪から2本のツーベースを打って意地を見せています。
この決勝の対決、本当に気になっていたのですが仕事のタイミング上ラジオでリアルでは聞けず…

 

結果、ここは藤浪の完勝でした。

 

 

しかし敗れはしましたが、田村・北條の名前は強烈に私の心をわしづかみにしたのです。
ある意味、まさか獲れるとは思っていない藤浪以上に…。

 

 

阪神では長打が期待できる若手が乏しく、ルーキーの伊藤隼太とファーストしか守れない森田(フェニックスでサード挑戦が始まりましたが)の名前が上げられるくらいで

 

昨年から株を上げた中谷はまだまだ実力不足と断じられ、野原将も二軍で最もチャンスを与えられ続けながら目立った数字が残せず一軍での期待は遠い状況です。

 

 

あとは小兵ばかりで…まあ上本と大和はともかく

 

柴田、俊介、田上、荒木、甲斐(⇒戦力外)、坂、西田、黒瀬…と小兵なのに盗塁ができないとか、盗塁したくても塁に出る事がないとか

 

 

「コイツは将来が楽しみ!」という選手が見事にいない訳なんです。

 

 

結果、生え抜きのレギュラーは鳥谷以降現れていません。
次世代のスターがいない事にようやく気付いた昨年(遅すぎるっちゅうねん!)伊藤隼太を獲得。まあこれは良かった。

 

しかし、まだまだ足りない。

 

 

田村・北條のどちらかでもが獲れたら…と淡い夢を持ってドラフトを待つ日々でした。

 

ちなみに二人の評価としては

 

バッティングはやや田村の評価が高いようにも思われました。夏の大会では北條の4発が目立ちましたがトータルの実績では北條を上回り、藤浪からも決勝でヒットを放っています。

 

また高校全日本でも木製バットへ対応して、ここでも北條以上に結果を出しました。

 

 

しかし守備面を評価に含めると

 

ショートとして着実に成長を積み重ねた北條は守備面での評価も得たのに対し、田村は外野、サードなどを経てきてキャッチャー1本の選手ではないこともあって、守備面の評価で北條を下回る印象でした。

 

そういう訳で

 

北條は打てるショートとしてドラフト前には上位候補として、そしてハズレ1位候補にも名前が上がってきたのです。

 

 

しかし、阪神のハズレ1位候補の情報は

 

松永(大阪ガス)、松葉(大体大)、則本(三重中京大)、三嶋(法大)などの即戦力投手が中心。

 

決して即戦力投手が悪い訳ではないのですが、今の阪神の投手陣はそれなりにコマが揃っていると思うんです。
ある程度の投手なら外国人補強でも他球団を戦力外になった選手でも獲る方法はあります。

 

近年の1位指名では榎田が一定の成果を上げたくらいで、二神も白仁田も小嶋も殆ど戦力になっていません。

 

 

今年もまたそれを繰り返すんですか?

 

 

そして流れてくる小豆畑2位指名の情報。

 

いや、キャッチャーの2位(自由枠含む)指名も散々失敗してきた歴史があるのですが(浅井、岡崎、古くは北川、関川など)、それも繰り返すんですか?

 

 

田村、北條とは結局縁がないのか…と

 

また裏切られて失望する予感も漂ってきたドラフト当日

 

 

 

 

まさかの藤浪獲得成功。

 

 

 

他球団のハズレ1位は

 

やはり即戦力投手優先の球団が多く、松永と増田が競合抽選となる状況。それに石山、松葉といった投手が指名されていきました、

 

DeNAは中畑監督の後輩になる駒大・白崎を指名。白崎も打てるショートということで、高評価だったようです。

 

 

そして投手で2度ハズレた広島は、ここで龍谷大平安・高橋を指名してきました。高校生の野手としては唯一の1位指名で、最上位の評価ということになります。確かにパワーのある打撃は注目されていた選手です。

 

 

 

 

そして2位指名はウェーバー順で、今年5位に沈んだ阪神は全体の3番目での指名。
これ、実はかなり大きなポイントです。

 

ハズレ1位を選ぶときに、微妙な比較で「1位級」の選手が残りウェーバーの早い球団は2位で獲れるチャンスがあるんです。ここから先はもう抽選の世界はありません。

 

 

ウェーバー順はシーズンの順位が低かった順番です。

 

まずDeNA。三嶋が残っていました。投手が弱いDeNAとしては1位で野手を指名したこともあり、当然ここは投手です。

 

続いてオリックス。昨年野手ばっかり獲ったこともあり、投手できました。道都大・佐藤で来ました。こういった地方リーグの大学生は球団によって評価が別れやすいところですが、オリックスは高評価だったんですね。

 

 

そして、次が阪神です。

 

 

則本が残っています。
大学ナンバーワンキャッチャ―と言われる伏見(東海大)も残っています。

 

もちろん2位指名を匂わせていた小豆畑も残っています。

 

しかし

 

北條が残っている!!

 

 

 

もし私がリアルで中継を見ていたら

 

「北條や、北條が残ってるやんけ!頼む、北條行ってくれ~!!」

 

と絶叫していたことでしょう(笑)。

 

社内の会議中でしたので全くそんな事になっているとは知りませんでしたが。

 

 

そして

 

 

1位で藤浪が獲れたことが、阪神関係者の2位指名にどのように判断に影響したのか…?

 

 

「第2回選択希望選手  阪神  北條史也  内野手  光星学院高校」

 

 

 

この瞬間、夢のようなドラフトが実現しました…!

 

 

もし私がリアルで中継を見ていたら

 

「よっしゃああああ!!ようやってくれた~!!藤浪と北條やあああ!エライこっちゃがなあ~!」

 

と躍り上がって大興奮していたでしょう(笑)。

 

 

 

 

ここで現実的な話としては

 

 

そうは言っても実際のところ、藤浪と違って北條が一軍で通用するようになるのに時間がかかると思います。
また、相当の練習が必要となるのでしょう。

 

あの中田翔でも1年目は出場なしに終わっています。

 

しかし中田は4年目にレギュラーを獲得、今年はリーグ2位の24本のホームランを打つに至りました。

 

 

北條なら、そんなワクワクするような夢を見させてくれる…

 

そして必ずや阪神のクリーンアップとして名前を残す選手になってくれる…

 

 

ここ10年以上、願い続けてきた選手の入団となります。

 

 

 

これからは藤浪の陰に隠れることも多くなると思いますが

 

熱い阪神ファンは熱い期待を寄せ続けるでしょう。

 

 

 

これからの阪神を

 

 

頼むぞ!

 

北條!!