スター誕生!?

 

上本がマエケンから同点ツーランをぶちかましてくれました!

 

 

上本博紀 28歳

 

 

 

とうとう…

 

 

きました!

 

 

 

鳥谷以来現れることのなかった生え抜きのスター選手誕生の予感です。

 

 

 

選手会長も務めているし、もう立派なスター選手だ!という向きもあるかも知れませんが

 

いやいや、そういうものでもないんです。

 

 

 

 

過去

 

 

例えば桜井という選手が12本のホームランを打って将来を嘱望されました。

 

 

しかし、その後ちょっと不振に陥ると

 

「桜井は自分がレギュラーだと勘違いしている!」なんて上から目線丸出しのコーチがいたりして出場機会を奪われてしまいました。

 

濱中以来、そして当時唯一であった和製大砲候補をアッと言う間に潰してしまったのです。

 

その後ケガや守備の拙さなどもあったのでしょうが、桜井は日の目を見ることなく自由契約となりました。

 

 

その後独立リーグに所属した桜井に阪神が育成試合でホームランを打たれて負けた時は「今から桜井に頭下げて戻ってもらえ!」なんて思ったものです(笑)。

 

 

 

 

違うんです。

 

 

 

レギュラーは奪うもの、と言えば聞こえがいいのですが

 

与えるべきタイミングがあると思うんです。

 

 

 

上本はセカンドが本職ですが、イメージほど守備が上手くないためショートを守らせるのは難しい。そもそもショートは鳥谷という絶対的な存在がいるので出場機会が殆どありません。

 

そしてセカンドは古くは藤本や関本が守っていて、そして平野が移籍してきてベストナインを獲るなどの活躍を見せていました。

 

一昨年に平野が統一球の影響もあってか不振に陥り後半戦は上本がセカンドのポジションを奪取したかに見えました。

 

 

大和とともに久々の生え抜き野手が育った、と誰しもが思いました。

 

 

 

が、昨年

 

 

 

西岡が入団

 

 

 

そして当の上本は

 

 

 

ケガ…

 

 

 

なんと、「持っていない」選手なのかと天を仰ぐ思いでした。

 

 

そもそも、上本博紀という選手は「持っている」側の選手だったはずなんです。

 

広島、広陵高校時代に甲子園で準優勝。10打席連続出塁の記録達成。ルックスの良さもあって高校球界のスター選手でした。

 

そして早稲田大学に進学するなりレギュラーを与えられ、なんと4年間フルイニング出場を達成。3年時までの打撃成績からはドラフト上位候補に名を連ねました。キャプテンを務めた4年時に打撃の調子を落としたため秋のドラフトでは大きな注目を浴びることがありませんでしたが、6大学通算109安打は歴代13位の記録という大学球界のスター選手でもありました。

 

 

そんなアマ球界のエリートなんです。

 

 

こうやって大舞台で結果を出し続けた選手というのは、やはり実戦で結果を出す何かを持っていると思うのです。

 

こういう選手をドラフトで獲るべきだと思います。

 

 

私も上本にはずっと期待をしていたのです。
時折当ブログでも上本については語っています。

 

 

しかし、昨年の西岡が入団して期待に応える活躍を見せた(打撃プラスキャラとしても)ことから、上本もサブで終わる野球人生かと半ばあきらめムードに思っていました。

 

 

 

それが、開幕3戦目にまさかの西岡離脱。

 

 

以降、西岡をも上回るパフォーマンスを上本が見せたのです。
実際、今年の上本の打率、長打率等は昨年の西岡以上です。

 

 

先日の西岡復帰に際しても、和田監督はセカンド上本を外しませんでした。

 

 

とうとう上本が名実ともにレギュラーを獲得した瞬間でした。

 

 

 

2年前のように下位に沈んで将来を見据えた後半戦のスタメンではありません。

 

優勝を狙う試合が続く中で堂々のスタメンを張り、そして球界を代表する投手からチームの勝利に貢献する昨日のホームラン。

 

 

もう、ここまで来たら外されることもないでしょう。

 

 

ついに上本はレギュラー、という枠をさらに越えて「スター」選手への階段に足をかけたのです。

 

 

 

昨年末には上本は阪神の選手会長に就任しました。

 

鳥谷の後任の適役がいなかったため、なぜか関本が世代逆行して務めていたのですが

 

やはり後任候補者が乏しい(生え抜き野手が選手会長を務めるのが暗黙(?)のルール)中でレギュラーではない上本に白羽の矢が立ちま
 

 

した。

 

 

 

チーム内のポジションの中で本人がどのように感じていたのか分かりませんが、しかし周りからも認められる人物であることの証でもあり
 

ます。

 

 

 

28歳の上本は、向こう5年はレギュラーを務めてくれることでしょう。

 

西岡をどのように起用するか難しいところですが、ポジションは鳥谷等も含めて色んな事を考えるべきだと思います。

 

 

 

これからの上本は阪神のレギュラーというレベルではなく

 

オールスターにも出場してCMにも出て

 

週刊ベースボールの選手名鑑号には表紙に登場するような

 

 

 

そんな選手になっていってくれると期待したいです…!