育てることは外すこと
皆さん
オリンピックというものがお好きなんですね~
色々なところで話題になるのですが、皆さんお詳しい事で…。
スポーツ新聞を読む習慣があるので、それなりに情報は知っているのですが
私は普段から興味のない競技を敢えてオリンピックであっても見る事がなく
結局リアルで見たものは、ほぼゼロでした。
で、「普段から興味のある」競技は、というと
もちろん
野球です!
とは言っても見る事は殆どありませんで、これまたスポーツ新聞を読んでいるだけですが
キャンプも実戦を重ね、話題だけでなく結果が出始めていますね。
聞こえてくる限り、今年期待したいのが
福留。
十分すぎるほどの実績の元メジャーリーガーですが、昨年は何と2割に満たない惨状でした…。
しかし今年はやはり期するところがあるようです。
故障が心配ですが、福留の打棒が復活すれば得点力はグッと上がります。
そして
今成。
よく結果が出ています。サードを狙うライバルの新井良太をバッティングでは完全に上回っています。
守備に不安はありますが、中途半端な併用ではなく今成にかけるならかけるで、規定打席を打たせてやってほしいです。
期待以上なのが
梅野。
ルーキーですが、既に実戦でホームランを打つなどバッティングで目立っています。
ただでさえ非力な打撃のキャッチャー陣ですから、十分一軍に割って入るチャンスが見えてきました。
今年は二軍で正捕手を与えて経験を積ませる、というのがメインシナリオだと思っていたのですが
案外、藤井らの出来次第では一気に一軍でレギュラー奪取も現実味が出てきた感がありますね。
他の若手では
伊藤隼太、森田、緒方らがいいようです。
隼太の起用は福留次第です。試合終盤に福留を休ませるならば隼太を常時出場させる形が取れます。
私はこれでチャンスを掴んでいってほしいと思います。
森田はポジションが一塁なだけにレギュラーは厳しいですが、桧山の引退で空いた代打枠に入れてほしいです。交流戦のDHなども面白いと思います。
昨年ウエスタンで二冠を獲った森田はもはや二軍におく必要はありません。若いのに代打専門も珍しいキャラとなりますが、一軍に居場所が見いだせないなら在籍する意味さえありません。
私なら森田は1年通して一軍帯同させます。
緒方は走攻守のバランスが評価されています。
代走要員、レフトの守備固めなどスーパーサブ的ポジションに当てはまりそうです。
一軍登録は野手は16~17人です。
レギュラー以外の枠って、結構少ないのです。
抜擢するには誰かを外さねばなりません。
これらを踏まえて思い切った構想をするならば
レギュラー 西岡、大和、鳥谷、マートン、福留、ゴメス、今成、藤井
捕手 梅野、鶴岡
内野手 新井貴、新井良、上本、森田
外野手 緒方、伊藤隼太
これによって外れるのが
捕手では日高、清水。
鶴岡と3番手捕手を争う形となります。
小宮山の居場所は既にないように思います。
鶴岡の加入と梅野の期待以上の活躍によって捕手陣がダブつきますが、梅野を一軍のレギュラー候補に抜擢して早いうちから育てていくなら鶴岡、日高、清水のうち二人を外さねばならないのです。
内野で敢えて関本を外しました。
生え抜きの功労者でもありますし、桧山の次の「代打の神様」的ポジションに納まるのが自然なのかも知れません。
奈良県出身で、個人的にも好きな選手です。
しかし、要はここで関本を外す覚悟がないと森田は育てられないのです。
もしくは関本がサードの守備固めに入れるという前提で新井良太を外すか、です。
坂なども入り込むことができません。内野の控えとしては置いておきたいタイプなのですが…上本に勝てなければ全く出番なしです。
西田が頑張っている記事も目にしますが、一軍は一年早いかと思います。守備を鍛えないとダメですから二軍で内野の各ポジションを守って経験を積んでほしいです。
外野は俊介と柴田が外れます。
昨年、大和の故障時に俊介が踏ん張りましたが大和からレギュラーを獲るくらいでないと控えでは緒方とキャラが被ります。
走塁センスがないとされる点が苦しいところです。
柴田は打つしかチャンスがありません。
大和を遥かに上回るバッティングを見せないと、居場所がない事になります。
この二人を外す、というのが隼太と緒方を育てるという事なんです。
もちろん、実力での競争が必要なのですが
いつまでも競争させて決断を遅らせると、いつまで経っても中途半端な若手が年を重ねて若手でなくなり次世代の選手は育ちません。
誰かを育てるという事は誰かを外す事と表裏一体なのです。
これまでは育てようにも誰もいなかった感がありましたので、鳥谷以降生え抜きが育たなかったのが決断というよりスカウティング側の問題だったと思いますが
今成、隼太、森田、そして緒方…
全員が全員、それに応えられる事はないでしょうが
今年については彼らが「旬」のように感じるところです…。