ゴールドクレストが風で倒れたら
えらい風吹いてます…。
植木が倒れているんじゃないかと心配なところです。
台風の後なんかでよくあるのが
ゴールドクレストという樹が風で倒れた、という話。
このゴールドクレストというヤツは
コニファーの一種なのですが、園芸店などで小さな可愛いのがよく売られています。
他のコニファーと較べて葉が細かく密になっていて、鮮やかな黄金色が美しくコニファーの中でも最も目を引きます。
お客様がこれを買われるのはいいんですが
こいつを地植えしてしまうと…これが悲劇のもとになったりします。
根付いてしまうと、これが「急激」な成長を始めます。
成長の速い樹は他にも色々とありますけど、そして最大の難点として挙げられるのは
剪定ができない
小さくしようとてっぺんを切ると、コニファーの良さでもある樹形がサッパリ見ちゃおれないカタチになります。
また、枝の内部は葉がありませんので刈りこむと枯木のようになってしまいます。
そこを何とかうまく誤魔化しつつ、それなりの剪定もできなくもないのですが
いわゆる植木職人はそんな剪定をやった事がないので、依頼しても頭を抱えてしまいます。
私も以前何とか剪定を、と思い職人さんにもちかけてみましたが
「できん!」とアッサリ断られてしまいました。
更に弱点として
風に弱い
これだけ成長するくせに、図体の割に根が浅いんですね。
ですので強風でコケてしまうという被害がチラホラとあります。
そうすると撤去するしかありません…。
風で倒れなくとも、大きくなりすぎたゴールドクレストは残念ながら撤去・処分するしかりません。
チェーンソーで切るのは割とアッと言う間にできるのですが
切ったものが「ゴミ」となります。
我々のような業者がゴミを処分する時は、ゴミ収集に出せる訳でもなく結構な「処分費」がかかります。
もちろん大きくなっている訳ですから、ダンプなどに載せて運ぶしかありません。
結果としてゴールドクレストの撤去処分には結構な費用がかかってしまうのです。
こんな悲しいお話を年に必ずと言っていいほど何度か伺います…。
皆様
どうかゴールドクレストの地植えだけはなさらないよう…。