阪神-巨人戦

 

今日は巨人に完封勝ちということで、実にスカッとする日となりました。

 

阪神も決して状態がいい訳ではありませんが(打線が弱い、球児が打たれているなど)
それに増して巨人が最悪な状態で、今日を含めて既に4完封負けという惨状。

 

今シーズンの開幕前順位予想では
巨大補強を行った巨人を優勝候補とする予想が圧倒的でした。

 

しかし、こんなこともあるんです。

 

 

思いだしましょう、あの時を。

 

 

時は1987年 

 

 

歓喜の優勝から2年後のシーズン。

 

打線は2年連続三冠王のバースに、骨折から復活の年となる掛布、そして岡田に真弓がいました。
さらに前年に入団した柏原が3割17本の活躍をみせていた上に、西武から田尾がトレードで入団してきました。

 

打順で言うなら

 

真弓 田尾 バース 掛布 岡田 柏原 平田 木戸、という顔ぶれが揃い

 

12球団最強打線、という前評判でした。
この時期に発売された初代ファミスタの阪神打線も強力で、痛快なチームでした(混成チームのレイルウェイズも凄かったですが)。

 

 

投手陣は確かに弱かったものの、キーオという期待できる外国人投手が加わり
V奪回に向けて視界良好、という雰囲気だったのです。

 

開幕前の順位予想でも、結構な数の解説者が阪神の優勝を予想していたのです。

 

 

ところが…

 

 

さてフタを開けてみると

 

 

復活したハズの掛布が何と全くと言っていい程打てず
このシーズン最終.227という、信じられないような成績で終わることになります。

 

歩調を合わせるように岡田や真弓も余り打てず

 

田尾や柏原もサッパリでスタメン落ちもしばしば。

 

バースだけが孤軍奮闘の打線となってしまいました。

 

 

 

このシーズン、特に前半戦は余りにも点が取れず
まさに今の巨人のように幾度も完封負けを食らい、その上キーオ以外の投手陣は壊滅。

 

ベテランリリーフエースの山本和までもが打ちこまれて勝てる試合までもを負ける始末。

 

オールスターまでは凄まじいほど負け続け、ぶっちぎりの最下位独走となったのです…。

 

この年、勝率.331。
首位打者の篠塚の打率が.333。

 

こないだ当時の吉田監督がそれを自虐ネタでラジオで仰られていましたが
来る日も来る日も負け続けた前半戦だけは3割どころかかなりの期間2割台だったんじゃないでしょうか…。

 

 

 

そんなバカな…

 

12球団最強打線だったんじゃないのか?

 

優勝候補の筆頭って言われてなかったっけ?

 

 

そんな

 

誰もが予想できない最悪のシーズンが突如として到来したのです。
(そしてその後更に20年近く続くことになる暗黒時代への突入を、一体誰が予想できたでしょうか…。)

 

 

 

 

こんなこともあるんです。
主力打者が揃いに揃って打てなくなる、という「突然変異」が…。

 

 

昨年の統一級の導入により、多かれ少なかれ全球団打てなくなったのもありますが

 

今年の巨人が1987年の阪神になってしまう可能性もありえます。

 

 

そもそも、打線はラミレスが村田に替わっただけで別にパワーアップした訳ではありません。
小笠原は昨年サッパリでしたし、外国人も昨年のような事もあり得る事です。

 

阿部や長野が今年不振に陥る可能性だってある訳です。

 

 

あの時の阪神及び阪神ファンが経験した地獄。

 

 

巨人にも一度経験してもらっても

 

いいんじゃないでしょうか…。

 

これまで散々いい思いをしてきたんですから!