私は阪神ファンなので、イチローという選手に特別な興味はありませんでした。
イチローがオリックスで活躍していた頃、阪神はと言うと暗黒時代まっただ中だったのです。
イチローに限りませんが、他球団では次々とスター選手が現れるのを横目に阪神では新庄や桧山が伸び悩み、外国人はハズレばかりの貧打線。
コアな阪神ファンとしては、暗黒時代の間ずっと隣の青い芝生を見飽き続けていた状態だったのでイチローという選手の凄さを感じることもなかったのです。
そしてメジャー移籍、その一年目に首位打者。
私としては「え、そこまで凄かったんか?」という感じでした。
そして2004年にメジャーで262安打という大記録を作ったときにインタビューで言った言葉。
「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道。」
ちなみに当時は阪神は18年ぶりに優勝した年の翌年。
暗黒時代からようやく脱出できたころなのですが、これまた私はイチローという選手への興味は薄かったです。
なので、正直このイチローの言葉は当時は知りませんでした。
ちょうどそのころ、会社勤めをやめて私は家業に戻りました。
父が倒れたためです。
時が流れ
2009年。
経営者として紆余曲折もありつつ、私は「経営理念」というものに辿り着きました。
「継続が幸福を導く」
借り物でも何でもなく、自己の魂の叫びとして湧き上がってきたこの言葉。
継続は力なり、とよく言われます。
裏を返せば、継続できないんです。普通は。
そして、数年前にイチローのこの言葉にも出会いました。
改めて背中を押されたような気持ちになりました。
言うは易し、という見本のような言葉ですが
これからも積み重ねていきます…!