さて、お盆休みも

 

日々お打合せの機会をいただいたり

 

水遣りにきたりしつつ過ぎております…。

 

 

 

 

お盆と言えば

 

 

祖先の霊が戻ってくる、とされています。

 

 

私の場合は、お盆の間は自宅の仏壇に父が戻ってきている、という事になっています。

 

 

 

仏壇に手を合わせながら、亡き父の事も思い出したりしました。

 

今日は少しだけ父の話をいたしましょう…。

 

 

 

 

とは言え、実は私は父と机を並べて仕事をしたことがありません。

 

 

私が金融機関で勤めていた時に父に胃ガンが発見され、手術しても難しいという状況の中で急遽私は金融機関を退職して家業に転じたのでした。

 

 

仕事の引き継ぎ、と言っても病院のベッドサイドていくらかのレクチャーを受けた程度でした。

 

1日だけ2、3の現場を一緒に車に乗ってまわりました。

 

 

手術後は仕事の話は何一つできなくなりました。

 

 

手術の半年後、父は亡くなりました。

 

 

 

ですから私は家族としての父しか知らないのです。

 

 

家族としての父は、やたらと心配性で私や姉の事となると、何かと心配しては関わってくれる人でした。

 

もちろん仕事は間違いなく忙しかったと思います。積極的に色んなところへ連れていってもらった記憶は乏しいのですが、家族旅行の思い出は残っています。

 

 

 

 

私は今、父が残した会社を引き継いで11年になろうとしています。

 

11年前は訳も解らずもがき苦しみもしましたが、「いつかきっと…!」という強い希望に燃えていました。

 

 

 

齢を重ねて経営者としてキャリアを積んだ今、経営者としての父の偉大さが身に染みています。

 

 

 

私が11年かけてできたこと。

 

父が30年の中で作り上げたもの。

 

 

振り返って考えてみると、全然及びもついていないのですね…。

 

改めて、すごい人だったな、という尊敬。

 

 

 

そして子供を育てる親となって、こちらも身に染みました。

 

何一つ不自由なく育ててもらった事への感謝。

 

それが、いかに凄いことであったか、ということが今になって理解できるのです。

 

 

 

 

感謝と尊敬。

 

 

 

 

亡き父の事を思うと、ただただこの思いです。

 

 

 

 

11年では追いつくことはできませんでした。

 

私も残りの年数を考えねばならない齢となってしまいましたが、残された時間で挑戦したいと思います。

 

 

 

 

親父、見ててくれよ…。