ついつい書きすぎた感のあるブログ
植田は今日と明日
座学に励んでおります・・・。
所謂コンプライアンス的な内容です。
建設業は現場仕事であるため特に安全管理が要求されるのですが
その安全管理について定めた法律が「労働安全衛生法」ってヤツなんですね。
これを中心に学んでおくべきことが多々あるわけです。
なかでも色々と感じるのが
「リスクアセスメント」
について。
数年前に労働安全衛生法で「リスクアセスメント」が義務化されました。
厚生労働省のお役人の方々が思いついて決めたんでしょうな。
「リスクアセス・・・?なんだ、そりゃ?」ってなもんで
建設業や製造業を中心に
「リスクアセスメントとは、リスクを重大性と可能性で評価して・・・」
と、あちこちでレクチャーが繰り広げられることとなったわけです。
教えている人も違和感を感じながら教えているのが分かります。
リスクアセスメントって、元々「リスクマネジメント」というテーマというか学問的な分野で出来上がった言葉なんですね。
そんでもって外国でその考え方を製造業や建設業の安全管理に導入した例があったんです。そして、その国では結構死亡などの災害が少なかったんですねえ(他に理由があったのかも知れませんが)。
そこに目をつけた霞ヶ関の高学歴なお方が発案されて登場したのが(ここはシニカルな推測ですが)
リスクアセスメントなわけです。
理屈はよお~く分かります。
でも、難しい言葉使ってるわりに
中身は当たり前すぎることです。
リスクアセスメントをするのはいいんですけど
結果、リスクレベルの高いものに対して「対策を講じる」わけですよね。
本当に大事なのはそっち。
どうやって実行していくか、ってこと。
安全のことを真剣に考えたらリスクアセスメントなんて小難しい理屈考えなくても、危険なことにはちゃんと安全対策考えます。
と言うか、既にこれまで考えられています。
「危険予知」という言葉が昔から存在します。
「リスクマネジメント」とは
例えていうなら
受験生に
「英数国理社、それぞれの科目に失点する点数と確率を考え、その失点数×確率の高い科目を重点的に勉強せよ」
って言ってるにすぎないわけです。
「んなこと、言われんでもわかっとるわ~!」
これがリスクアセスメントです。
ここまでの理屈です。
それより大事なのは
やるか、やらないか。
ただ、それだけ。
分かっていてもやらない、また成果を出せない受験生の方が圧倒的に多いわけです。
安全管理も同じこと。
こんなこと書いてますが
もちろん
法律は守ります。
リスクアセスメント以外もね。
税金に文句は言っても払います。
お上には逆らえません。
ただ、本質は掴んでおかないと
惑わされてしまってはいけません。