岩本計介アナと桜井高校

 

桜井高校が初出場の甲子園で作新学院と戦い、敗れました。

 

 

 

 

奈良県では、天理と智弁学園という私学2強が夏の甲子園に出場するのが当たり前のように続き

 

時折、公立の雄とされる郡山高校が甲子園に出場することがある、という状況で

 

 

実に42年間、この3校以外で夏の甲子園に出場した高校はなかったのです。

 

 

そこへ

 

 

桜井高校が歴史的な初出場を決めたのです。

 

 

 

わが町、桜井。

 

 

とは、言え正直母校ではない高校に馴染みは薄く

 

町も慣れないことで、盛り上がっているのかどうかよく分らない状態だったのですが

 

 

 

ちょうど移動中のラジオで実況を聞く場面がありました。

 

 

エラー等もあって失点を重ね、一方的な重苦しい雰囲気が続く中

 

 

桜井高校の3番打者が四球を選び、4番打者がヒットで繋ぎました。

 

ラジオで実況アナの「ここはバント、でしょうか・・・?」というコメントもあったものの

 

5番打者がこの場面で、なんとスリーランホームランを打ちこんだのです・・・!

 

 

思わず

 

ガッツポーズが出て(桜井高校の生徒は禁じられているそうですが)

 

涙が出そうになりました。

 

 

 

 

重苦しかったムードが一変、甲子園のスタンドも湧きに湧いたようです。

 

実況アナの声も力強く桜井高校の反撃を伝えてくれます。

 

 

 

 

この試合、ABCラジオで実況を担当していたのは

 

 

岩本計介アナ(私は声でアナが分かるちょいヘビーリスナー)。

 

 

 

そう、なんと奈良県桜井市の出身の方です。

 

 

プロフィールによると、私の中学校の後輩です。

 

ついでに言うと、大学の後輩でもあります(もちろん会ったことはありません)。

 

 

 

おそらくは

 

わが町の高校の出場、という配慮あってこの試合の実況の担当に選ばれたのでしょう。

 

 

やはり、何か…

 

想いを感じる実況でした。

 

 

 

その後、打ち合わせ等もあって試合の経過を聞くことができず

 

後で確認したスコアは、17-5の大敗でした。

 

 

数字だけ見れば

 

 

地方大会は勝ち抜いたものの、全国レベルとは言えない初出場の公立高校が
甲子園初戦で強豪校に大敗…

 

 

時折見られる光景だったのかも知れません。

 

私も今まで何も感じない光景だったのですが

 

 

桜井高校の選手の頑張りからは、スコアに関係なく熱いものが伝わってきました。

 

これが、高校野球なんですね…。

 

 

 

実は、今年の3月ごろに桜井高校に仕事でお邪魔する機会がありました。

 

グラウンドで大木になった樹を切る、という仕事だったのですが

 

私がグラウンドを通りがかったときにも、練習していた野球部の子供たちが気持のよい挨拶をしてくれました。

 

 

 

今まで、プロ野球のドラフトウォッチャーとしての興味が多くを占めていた高校野球の見方が

 

何か変わったような試合でした。

 

 

 

 

桜井高校のみんな

 

 

お疲れ様!

 

 

そして、ありがとう…!