結婚式のスピーチ
昨日は当社の若手職人さんの結婚式にお邪魔してまいりました。
真っ昼間からお酒と御馳走をいただくという贅沢、そして披露宴ならではの感動のフィナーレ…
と、とても良かったわけですが
大きな問題はやはり
私のスピーチ
とにかく、緊張しました~
立場上、「主賓」なわけでして(人生2度目)
披露宴が始まるや否や
「それでは、御来賓を代表して…」と、いきなり私の出番。
披露宴の空気も何も定まっていない中での登場ということで、責任はかなり重大です。
出だしはやはり、型どおりに行かねばなりません。
「ただいまご紹介いただきました…」と入り
「S君、Mさん、結婚おめでとう。ならびにご両家の皆様方、本日は誠におめでとうございます。」
そして
「お二方のご結婚に際して心よりお慶び申し上げますとともに、このような席にお招きいただきましたことを厚く御礼申し上げます。」
とやるんですが、ここは練習していて何度も噛みました(笑)。
本番は少々早口になった感もありましたが、なんとか乗り切り
ご起立されている新郎新婦の父母に「どうぞ、おかけになってください」とお声掛けします。
これを忘れて立ちっぱなしになったらどうしよう…と不安があったのですが
ここも何とか忘れずに無事クリア。
ここまでくれば、後は自分のペースで話せる、と思ったんですが
「偉大なる格言にありますように、スピーチとスカートは短いほうがいいと申しますので・・・」とやったところ
前もって「しっかり手たたいて笑えよ!」と脅しておいた社内の出席者の裏切りに会い、いきなり微妙な雰囲気に(苦笑)。
その後新郎の紹介を少ししてから、いよいよ用意していた決死(?)のネタに移ります。
「彼は若手のホープ、でございます。こういうと月並みな結婚式のスピーチになってしまいますので、わかりやすく例えたいと、思います。言わば、彼は阪神で言うなら上本、という選手なんじゃないかと思います。」
ここで、シーン。
ま、ここは予定どおりで
「(意外な表情で)おや、少しわかりにくそうな顔をされている方がいらっしゃるようですので…」
とやると
クスクスッ
と、笑いが漏れました!
ここが最も盛り上げることのできた場面でした
ま、これでヨシとしましょう(笑)。
そしてここから
「補足説明をさせていただきます。上本博紀、背番号4。ちょっと小柄でシュッとしているところは新郎と相通ずるものがございます。上本は広島県出身、広島の高校野球の名門、広陵高校に進み何度も甲子園に出場しています。そして甲子園においてですね、10打席連続出塁とかいうすごい記録などもつくりまして、まさに高校野球界のスターとなったわけです。聞けば新郎も高校時代はモテモテだったとか・・・、あ、これは言っちゃダメでしたか。ともかく、上本はその後早稲田大学に進み、なんと1年から4年までずっとレギュラーを張ってフルイニング出場、キャプテンまで務めたという、大学においても大スターとなり、その後我が阪神タイガースに入団したというわけです。」
と、マニアックなネタでたたみこむ決死の作戦に出ました。
この部分が好評だったのか不評を買ったのかは怖くて誰にも聞いていません。
会場の空気が凍っていたような気もしますが、気にしている余裕もありません。
「そういう訳で、とにかくS君は若手のホープなんです。」と無理くり元に戻しつつ
「そして彼は近い将来、職人として独立して親方になるときがくると思います。その時はMちゃん(勝手にちゃん付けで読んでいます)、どうか彼の助けになってやってください」
と、最後は新婦に少し話を振って、しめくくりました。
やれやれ、というところでして
結婚式のスピーチも
もうこれでカンニンしてほしいもんです…。
後はもう、リラックスしてガンガンお酒をいただいた次第でして
こんな具合です
私だけ完全に横向いてますが・・・。
ご両家の皆様方
大変失礼をいたしました
S君、Mちゃん、末長くお幸せにね。