ちょっと昔の杵柄
当社の展示場には庭木が多くあります。
ですから、今日も展示場で土なんぞいじくっていると
ミミズ
がいっぱい出てきました。
もちろん女子じゃあるまいし、ミミズくらいどうってことありません。
むしろ、ミミズを見ると嬉しい気分になったりするのです。
なぜなら
Earthworms make the earth good.
だから(なんかルー大柴のブログみたいやな)。
この英文、植田が中学時代に塾で習い、そして塾講師時代に教え込んだ「プログレス」という文章に登場する名文です。
嗚呼、”Eartworms make the earth good.”
ミミズを見つけると、この想いでの名文を思い出しては遠い目になる植田です。
この英文を教えていると、生徒の中から「ミミズは良い土を作ります。」という誤訳が発生します。長文の中で不意に出てくるから余計に見落としやすいのです。
植田先生はここ「良い土を作る」とした生徒を挙手させてチェックします。
待て、’the earth good’ がなぜ「良い土」になるんだ?
おかしくないか?
(ここで数秒、間を置く)
「良い土」なら’good earth’になると思わないか?
そこで止まっておかしいと思えるかどうかが英文が読めるようになるかの分かれ目やぞ?(これは真実。英語を単語の意味だけで適当に読むと上達が遅くなる。)
makeの意味は「作る」だけやないで。
最近出てきたやろ?何やった?(ここで生徒に質問)
make~…で~を…にする(にょろにょろをてんてんてんにする、と発音)って、あったやろ?そう、SVOCの文型やな。
(文型の授業は結構テクが要ります。私はこれが得意中の得意。)
だから、この訳はどうなる?
そう。
「ミミズは」
「土を良くします。」
そうなんです。
土を良くしてくれるんです。
だから私はミミズが出てくると嬉しいんです。
どんどん土を良くしてくれよ。
今日もミミズを見ては”Earthworms make the earth good.”とつぶやく植田でした。