リーフユニティの植田です。

 

今日は珍しく2本目のブログを書きますね。
明日書こうかと思っていた内容なんですが、やっぱり今日のうちに書いておきたいのです。

 

 

先日、ハローワークの当社の求人を見て応募してきてくれた子がいました。
「子」というのも、大学生の男の子なのです。それも短大なので19歳でした。

 

 

当社は新卒採用をするような会社ではありません。
しかし、若い職人を育てていきたいという思いもあります。

 

そのまた反面、安易な気持ちで職人の世界に飛び込んでも続かないだけですから、本当に職人として飯を食っていく覚悟のある人間でないと駄目なんです。

 

 

S君という名前の彼は高校生と変わらないような幼さでした。
電話をしてきても、どもりまくりで言葉が出てこない。
面接をしても緊張の様子がありありでした。

 

私は職人の厳しい世界の話をし、それでも働きたいならアルバイトに来るように言いました。土・日の朝7時半に来い、と。現場ではなく、展示場内の仕事です。

 

それすら続かないようなら早いうちに止めたほうが良いのです。
私の目的はただ、「本気のやる気」があるかどうかを見るだけです。

 

そして彼は昨日やって来ました。
帰り際に私は1日のアルバイト料を渡し、社会人として働くことの意味を話しました。お金を受け取る彼の手は少し震えていたように見えました。

 

そして今日、彼は昨日よりも早くやってきました。

 

汗水をたらして彼は一生懸命働いていました。
昨日は草引き、今日は木を植えてもらいました。

 

そして昼前に私はもう一度問いました。

 

「本当に職人の世界でやっていくつもりなのか?」

 

彼は迷っている、と答えました。

 

その後も彼は一生懸命働きました。
作業服をドロドロに汚して。

 

 

そして帰り際にもう一度話をしました。

 

彼の言葉は「今日限りで・・・」でした。
彼は深々と頭を下げて帰っていきました。

 

 

これで良かったんだと思います。

 

 

 

厳しいことばかり言ったけど、これから社会人として生きていくのに知っておいてほしかった。

 

S君、2日間ありがとう。

 

ご苦労様。