さて、阪神のドラフトです。

今年の優勝は間違いなくドラフトの勝利です。

特に2020年のドラフト。
佐藤輝明、伊藤将司、村上、中野、石井と実に5選手が主力として活躍した「神ドラフト」でした。それぞれ大学社会人、そして独立リーグの出身です。

高校生の指名は高寺ただ一人でした。

その後、2021年は1位が森木でしたが3位に桐敷を指名するなど高校生と大学生・社会人をバランスよく指名。今年は桐敷が優勝に貢献しました。

さらに2022年は1位の森下から始まりましたが、2位から5位が高校生。
1位の森下指名は大成功であったと言えます。


といったところです。

ある意味、この結果が示してくれています。


大学社会人出身の選手を一定、獲ること。

ここが絶対です。


高校生は「将来性」と言われます。
しかし実際のプロ入り後は、全員が順調に成長するわけではないのです。

むしろ投手は劣化するケースも多々あることは、実は既に歴史が証明しているのです。
野手は高いレベルでの対応力を問われるのですが、高校生の段階で対応力を見極めるのは至難の業です。


投手は高校を出てからも急成長する投手が多くいます。
高校時代には無名とまでは言わずとも、ドラフト候補レベルでなかったり指名漏れした投手が4年後にはドラフト1位候補に急成長する事が普通にあるのです。

よくよく見ていると、逆に4年前に注目されていた投手が進学して全くプロレベルに至らなくなった投手が多い事にもきづきます。


結論。

投手は結果的に急成長した大学社会人の投手を獲る方がいい。


一方で野手。

スラッガータイプは高校生を獲るべきなんです。
ドラフト候補を見渡していれば、これも見えてきます。

大学生、社会人の長距離砲の候補は毎年、少ない。

投手は急成長して150キロのボールを投げられるようになる選手は毎年のように多々いますが、野手で急成長してホームランをガンガン打つ選手になる例は極めて少ないのですね。

今年の六大学を見ても東都を見ても、慶応の廣瀬くらいしか長距離砲が見当たりません。
大学に入って長距離砲として成長していく…という選手は稀なんです。飛距離の急成長はほとんどないのです。

長距離砲は高校生の時点から長距離砲なのです。

そしてその長距離砲を各球団青田買いしていくため、大学に進学する長距離砲が少ないのですね。


そういう持論を当てはめて考えて今年のドラフト候補を見ると

1位 大学生投手 常広か西舘がいいように思う。ハズレは上田大河あたりか。

2位 高校生野手 もちろん長距離砲。真鍋、明瀬、森田あたりか。
         ただしウェーバー順位が遅いので残っていないかもしれない。
         その場合は高校生投手も要検討となる。今年は大学生投手が豊作なので
         結果的に高校生の好投手が残っている可能性もある。

3位~6位 大学社会人の投手は最低一人、できれば二人確保したい。
      下位でも絶対に好投手は残っている。
      野手は守備の上手いショートが欲しい。ただ今年は候補に乏しいかもだが。
      サードで育てる打撃型の野手の指名を。今の二軍はサードがいない。
      捕手については判断が難しいところで、一年見送ってもいいとは思う。


こんな感じでしょうか…。

なんにせよ、来春の一軍キャンプに連れていける選手を3人以上欲しいわけです。
それがチーム活性化の重要なポイントではないかと思います。2020年にそれがあったからこそ今年優勝できたんです。

個別の名前を挙げていけば、それこそ話は尽きませんので

これくらいにしておきますね。


ある意味日本シリーズ以上に

私としてはドラフトに注目をしているのです。