さて

WBCも終わり

我々のレベル(!?)の阪神ファンにとっては、これからが本番です。



開幕3連勝という最高のスタートに、気分を良くしている植田です。



それにしても、このオーダー。


1 近本   生え抜き ドラ1
2 中野   生え抜き ドラ6
3 ノイジー 
4 大山   生え抜き ドラ1
5 佐藤輝  生え抜き ドラ1
6 森下   生え抜き ドラ1
7 梅野   生え抜き ドラ4
8 小幡   生え抜き ドラ2


当の岡田監督が率いた2008年の開幕オーダーと較べてみましょう。

1 赤星   生え抜き ドラ4
2 平野   トレード移籍
3 新井   FA移籍
4 金本   FA移籍
5 今岡   生え抜き ドラ1
6 鳥谷   生え抜き ドラ1
7 フォード
8 矢野   トレード移籍


2008年の生え抜き選手はスタメンに3人。
しかし今年は何とノイジー以外の全員、7人が生え抜き。

決定的に違うのが、やはり主力選手です。
2008年は、新井、金本というFAで獲った選手がクリーンナップを務めていました。

しかし今年は大山、佐藤。


そして


6番 森下。


近本も入れると、実に4人のドラフト1位で獲った野手がレギュラーとして出場している。

往年の阪神ファンは、この並びにとてつもない喜びを感じていると思われます。




2008年は今岡と鳥谷が入っていますが、この後今岡は衰えて退団。

その後、阪神のレギュラーでドラフト1位で名前を連ね続けたのは鳥谷ただ一人という時代が長く続いたのです。


2014年などは

1 鳥谷   生え抜きドラ1
2 大和   生え抜きドラ5
3 西岡   メジャーより移籍
4 ゴメス
5 マートン
6 今成   トレード移籍
7 福留   メジャーより移籍
8 清水   生え抜きドラ4



大和は外野手としてレギュラーを獲った年です。
清水は開幕スタメンでしたが、すぐに外されています。


この時代、何とも外国人、移籍選手頼みのスタメンである事が分かります。

要するに

ドラフトが下手だったのです。

レギュラーを獲れる野手をまともに指名してこなかった結果だったのです。

小兵ばかり指名していたドラフトが殆どだったのです。


2005年に鳥谷がショートのレギュラーを獲って以降、生え抜きの野手でまともにレギュラーを獲った選手はほとんどいません。


上述のように、大和がセンターのレギュラーを張った時が2年ちょっとありましたが

鳥谷が衰えてから中途半端に内野手に戻って出番が限られてしまい、結果FA流出。


それと上本がセカンドのレギュラーを獲りかけましたが、西岡が入団してポジションを失い、西岡が故障して再奪取したものの上本本人も故障してポジションを手放してしまいました。


結果、またまた鳥谷一人状態が続くなか


その後金本監督時代に生え抜き野手抜擢があり

梅野が正捕手としてレギュラー定着。

しかし、中谷、高山、北條、原口、陽川といった「金本チルドレン」は一瞬の輝きを見せるものの活躍が続かず。

とっかえひっかえの状態が続きました。


そしてその後。



糸原、そして大山がレギュラーを獲りました。

続いて近本、木浪。

そして佐藤、中野。


今季は糸原、木浪はレギュラーポジションを失って小幡とドラフト1位の森下が抜擢されまています。



とりわけ大山、近本、佐藤輝、そして森下。


森下は浅野のハズレ1位でしたが、結果素晴らしいドラフト1位指名になりました。



こうしてドラフト1位で指名した野手、しかも近本以外は大型の野手が主軸として躍動してくれている。


これは…

阪神の歴史上、かつてなかった時代に入ったのではないでしょうか。



本当に見ているだけで楽しいメンバーです。


さらにいうなら、ここに井上、そして前川というスラッガー候補が加わってくれたら…

(外野のポジションの問題はありますが)

何とも夢のあるチームになってきました。



やはり、ドラフトなんです。


大山・糸原を指名したドラフト以来、阪神のドラフトは着実に実を結んでいます。

実際には高山を1位指名した時がターニングポイントだったのかも知れません。残念ながら高山は新人の年以外、活躍することはありませんでしたが、その年のドラフトの精神が今に至っていると言えます。



この先10年、間違いなく阪神は強いでしょう。

このドラフトの精神がある限り。



今年は楽しいシーズンになりそうです…!