アレに向かって

いよいよ

阪神タイガースが、アレに向かって歩みを進めていますね。


私的には

もう、決まったかなと思っています。


もちろん、2008年や2021年のように前半戦独走しながらも後半失速し、逆転を許した経緯は忘れてはいません。


が、今年は明らかに違いますね。


それは盤石の投手陣です。


盤石と言っても、絶対的なエースがいるわけでもなく

ブルペン陣の顔ぶれも時折変わっています。


先発ローテは

村上、大竹、伊藤将司、青柳、才木、西純矢

といったところですが

才木と西純が先日抹消されたのでビーズリーが投げたり、西勇輝が一軍復帰の見通しも立てられているところです。


ここらへんの柔軟な入れ替えが可能な層の厚さが素晴らしいんです。
こんなにも層の厚い先発ローテを組めている球団は他にないでしょう。


昨日は伊藤将司が完封。

こうやって要所要所で先発投手がガッチリ勝ってくれれば大型連敗はありません。
村上や大竹あたりもキッチリと計算できるので、トータルで5割を切ることは考えにくいのです。



そしてブルペン陣。

シーズン早々から湯浅の離脱がありましたが、代役で岩崎がしっかりとはまっている。
とにかく今年の岩崎は素晴らしいです。ストレートで打ち取れる本来のピッチングが続いています。

疲労だけが心配されますが、首脳陣も岩崎の疲労には気を配ってくれているようです。


そして何と言っても特筆すべきは

「勝ちパターン」がすごく柔軟な起用が続いているんですね。


古くはJFKの時代があったように、7,8,9回に登場する投手を固定化する風潮が定着していました。「勝利の方程式」なんて呼ばれたりもしていました。


しかし長いシーズン、固定化すると言っても投手の状態というものは変化があるものです。7回に誰、8回に誰と決めてかかる事によって落とす場合が出てくるのです。


前述の岩崎にしても、昨年や一昨年に一時期調子を落した時期に何試合か落としています。
「ザキが打たれて負けたら仕方ない」と言うのは簡単ですが、何となく予想された試合もありました。そして3試合くらい続いたら、ようやく外したりしていたのです。


実に古い話ですが、2011年にFAで小林宏之(通称コバヒロ)という投手を獲得しました。
前年にロッテでクローザーを務めていた実績から、首脳陣は9回の藤川球児に繋ぐ8回のセットアッパーに指名。リードしている試合の8回を任されました。

しかし、コバヒロの投球は終始不安定で救援失敗が多く、で何試合も落としました。
しかし首脳陣がコバヒロに見切をつけたのが、ようやく8/28。成績は1勝5敗、でした。



こんなふうに実績や昔の名前にこだわって7~9回を任せて試合を落とす、という事が繰り返されてきたのです。


しかし今年の阪神のブルペンはそうではない。

現状、クローザーの岩崎こそ固定されていますが7,8回は調子のいいもの、相手打線の打順、登板間隔なども考慮して実に臨機応変、柔軟な対応で起用されているのです。


前半戦から岩貞が中心になっては来ましたが、岩貞の調子が悪いとなると石井や加治屋が抜擢されました。

8月初めには、それまで登板の少なかったケラーが大車輪の活躍。
そして二軍から昇格してきた島本、そして直近は桐敷といった左投手たちが勝ちパターンに入ってきています。


なんと見事な臨機応変、そして柔軟な投手起用…!


ここらへんは、今年から一軍投手コーチとなった安藤コーチ、またブルペン担当の久保田コーチらの手腕もあるのでしょう。


この盤石の投手陣が健在である限り


大型連敗は考えられません。


打線はまあ、イマイチです。

点が取れずに負ける試合もあるでしょう。


しかし投手陣の頑張りで5割を確保していけば、2位広島をはじめ他球団で今のゲーム差を逆転できるほどの快進撃はない…と見ているのです。



18年ぶりか…。


まあ、長かったっスね(笑)。


18年分、今年は楽しい秋にしたいと思います(^^)/