ブログ2000本投稿達成記念号

 

祝・2000本投稿達成!!

 

 

ブログのスタートは2005年の8月。
あれから6年近く経ったのですね…。

 

 

ブログって、いつ頃から広まったんでしょうね・・・?

 

 

 

私がブログを始めたのは、やはり他の方のブログを読むようになったから。

 

初投稿のブログに、こんな風に書いていましたね。

 

 

***

 

 

おしかけに近い形での訪問にも関わらず、快くお会いいただいて私を高く認めていただいたS社のT社長、今日は本当にありがとうございました!「これもコミュニティ作りですわ。」今日一番印象に残った言葉です。T社長のブログは毎日読んでいます。すごいです。同世代のT社長のブログを読んで、私も走り出そうと思いました。不思議なくらい、ブログって想いが伝わるんですね。

 

(2005年8月6日)

 

***

 

 

 

あるリフォーム会社の私と同世代の社長さんが書いておられるブログを読み、凄く感じるモノがあってリフォームのイベントをされていた会場におしかけて少しお話させていただきました。

 

多分、その日興奮みたいなものがあって「俺もブログ書くぞ!」という感じになったんだと思います。

 

「想いが伝わる」と書きました。

 

 

私の想いも少しは伝わっていますでしょうか・・・?

 

 

 

その後色んな記事を書いたのですが、私が「中島みゆきの夫」を語るオッサンの詐欺にあった記事はなかなかの傑作(?)でした。

 

 

ちょっと再掲いたしましょう!

 

 

***

 

 

リーフユニティの植田です。

 

その「中島みゆきの夫」は雄弁に語りました。

 

「主婦と生活社の編集長からの紹介でね、それで奈良の講演会のKさんに確認したら確かに知っているって言うんでね~。」
(そう言えば一回だけ主婦と生活社の本に広告を出したなあ)
私「あ、そうですか。ありがとうございます。」

 

「で、地域的には大丈夫?」
(ちょっと遠いけど断るわけにはいかんしな)
私「いえ、大丈夫です。阪神大震災のときはずっと行ってましたし。」

 

「施工の管理にはヤマハの社員が常駐します。みゆきはヤマハの役員をしている関係でヤマハの設計室の人間が担当します。」
(えらい大層な話やがな)
私「はい、わかりました。」

 

「契約は東京の世田谷の家に来てもらいます。世田谷はご存知?」
(え~!?東京にまで行くんかいな。それも面白そうやん!)
私「あ、いえ。千葉ならちょっと知ってますけど・・・」

 

「お金はそのとき95%先払いしますから。それでいいでしょ?」
(は?札束でくれんのかな?)
私「は、はい。頂きすぎるくらいです。」

 

「詳しい資料を送らせます。この名刺のところでいいですか?」

 

ここで中島氏は電話をかけました。

 

「ああ、櫛田?例の資料、今から言うところに送ってくれる?もう今日中に郵便局に持ってけよ。○○の郵便局なら開いてるだろ?ああ、書留速達でな。それとヤマハの○○専務の名刺も一緒にコピーして入れといて。」

 

電話を切って中島氏は次なる電話をかけます。

 

「中島です。役員室に回してくれる?○○専務に。ああ、専務?今造園屋さんと打合せしてるから。専務の名刺を送らせるから、細かいことは直接打合せやってくれる?OKね。今度現場で紹介するわ。えっ?京都の植樹もお願いするの?俺は関係ないよ。俺は自分の家ができりゃいいんだから。で、14日にスタジオのオープンのときにこっちにきてくれる?時間は調整します。10分後に電話するから。」
電話を切って中島氏は私たちにこういいました。

 

「じゃ、14日でいいですか?お盆だけど大丈夫?」
(盆や言うてられんな)
私「はい、調整します。」

 

またぞろ中島氏は電話をかけます。

 

「ああ、櫛田?じゃ、13日の夜にのホテル取っといてよ。俺とみゆきと、専務と・・・。ああ、JALで。最上階にしろよ。いくらだっけ?ちょっと高いな。2部屋だからって負けてもらえよ。安くなったらお前もおみやげ買えるだろ。でも俺やみゆきの名前を出すなよ。いいか?で、13日のスタジオオープンには何人来るんだ?え、何でそんなに多いんだよ?みゆきの付き人?そんなの帰ってもらえよ。いらないよ。いいよ、みゆきに替われ。」

 

(ええっ、中島みゆき本人か?)

 

「みゆきか?付き人なんていいだろ?俺も櫛田もいるんだから。それとお前、京都の植樹も頼むのか?お前の会社なんだから別にいいけどさ。俺はノータッチだぞ。今日?何とかして東京に帰るよ。タクシーでも16万くらいだろ。用意しといてよ。じゃな。」

 

そして中島氏は庭についての要望を話してくれました。

 

「こっちは和風で庭をして欲しいんですよ。それと門扉はみゆきが四国化成の特注品に音符を入れるって言ってんだけどおかしいよねえ。じゃ、表札に音符入れようか?できるでしょ?それと散水は自動でできるようにお願いします。何せ私たちは常時住むわけじゃないから。」

 

 

実はもっともっと詳しい、細かい話があったんですが大体こんな話で最終まとまりました。

 

「じゃ、14日に。悪いね、お盆なのに。」

 

 

で、一体この中島みゆき詐欺のオッサンは何が狙いなのか?
衝撃(笑劇?)の最終回の明日をお楽しみに。

 

(2006年8月11日)

 

 

 

 

私はすっかり信じてしまいました。

 

「中島氏」の電話は全て一人芸だったのでしょう。
すごい芸です。全くよどみない喋り、かつ辻褄のあった内容。
雑談までやってのけていたのですから。

 

それにしても軽妙な喋り、相手を信じさせるための細かい芸とツール。わざわざメモまで書いて渡してくれてるんですよ。

 

そりゃあ、後になって思えば不審な点も多々あって見抜けなかったこと自体は口惜しい気もします。

 

しかし私はお客様を疑ってかかる考えは持ち合わせておらず、そこに付け込まれたとも言えます。

 

また、お気づきだと思いますが直接的に詐欺となる内容はここまでのところ無いのです。
確かに大ボラは吹いていますが、ここまでのところ被害はありません。「中島氏」に収入は全くありません。工事の話も前払いで95%払うと言っているので、詐欺の気配もありません。

 

では、何のために・・・?

 

 

そして「中島氏」の最後の勝負が始まりました。

 

「いやあ、実は新幹線で財布を置き忘れてねえ。今、ここで預かってもらってんですよ。(と言って見せたメモには岡山県~と書いてあります)」
「ライターは忘れなくてよかった。これダイヤ入りで200万のものでね。(と言って光る石の付いたライターを見せる)」
「タクシーは大変だしなあ。新幹線で帰りたいんだけど6千円ほど足りないなあ。(ここは独り言のようにつぶやく)」

 

すっかり舞い上がってしまった私は何の疑いも無く言いました。

 

「あ、じゃお貸ししますから。」

 

中島氏「いやあ、そういう訳にもいきません。」

 

私「いえいえ、構いませんよ。」

 

中島氏「わかりました。じゃ、明日必ず返しますから。銀行の口座番号を教えといてください。明日の午後に私から連絡いれます。」

 

こう言って、私たちは別れました。

 

そう、これが私の被害額。気の毒と思い、6千円を切り上げたものをお渡ししたのです。
この時点で私の頭は超大型物件でいっぱいですから、電車賃など戻ってこなくてもいいくらいの気分です。

 

 

奈良に帰る道中、営業担当者と話しながら振り返って考えました。「ひょっとして詐欺やったんちゃうん?」と始めは冗談で言ったのですが・・・。

 

芸能人が見ず知らずの業者にいきなり工事を依頼するか?
わざわざ奈良の業者を選ぶ理由は?
芸能人がやすやすと連絡先だとかを教えるか?
中島みゆきは結婚していないはずなのに?(私はこの辺は興味のない分野なんですが)
電話も一方的に自分が喋っていたようだった?
あの店は携帯が非常につながりにくかったのに?
仕事で大阪に来たとしても難波で待ち合わせは不自然では?
会うや否や喫茶店に向こうが案内してくれたのも不自然では?

 

その他・・・。

 

私たちは「これは完全に詐欺や!」という結論に達しました。
商談中に見抜けなかったのは口惜しいですが、プロの詐欺テクニックには驚きでした。

 

「金は払ったけど、あれだけの芸を見てこの金額なら値打ちあるな(笑)」と話しながら帰ってきたのです。

 

そして最大の疑問。

 

詐欺師の収入は電車賃のみ。
たったの6千円のための大芝居だったのか?

 

顔をさらしてリスクを負い、携帯電話の番号まで教えている。
メモを書いて筆跡も残している。いつ警察につかまるかも知れない。

 

小道具やネタを用意して、手間もコストもかけている。

 

何よりあれだけの芸を持っている。

 

それで6千円?
あれで6千円なら、毎日あの詐欺をしないと食べていけない!?

 

普通に働くほうがいいのでは?

 

 

そう、彼は「真面目にコツコツ稼ぐ詐欺師」というわけなんです。

 

 

 

 

 

いやあ、世の中には面白い人がいるもんですね(笑)。
って、笑ってられるからいいんですけどね。

 

人生の勉強になったとともに、ブログ四回分のネタもいただき、話のネタにもなりました。
まさに貴重な経験です。

 

 

あの詐欺師、警察に捕まってもう一度笑わせてほしいですね。
来週警察に行こうかなあ―。

 

 

さて、4日にわたって書いたこの話はここで完結です。
最後までお付き合い頂いた皆様、ありがとうございました(笑)。

 

 

(2006年8月12日)

 

 

 

***

 

 

 

実はこの記事、今は公開していません。

 

後日談ですが、数年後にこの詐欺師が逮捕されたというニュースが流れまして
そのときに私のブログが「被害者のブログ」としてヤフーニュースのページにリンクされたのです。

 

 

結果、アクセス殺到。

 

さらにブログからリーフユニティのホームページにも及び、あちこちのテレビ局や新聞社から私宛に電話が入る始末。

 

 

あまりの異常な状況に怖くなってこれらの記事を非公開にしたのです・・・。

 

 

そういう訳で、貴重な原稿です。

 

記念号としてお楽しみください(笑)。

 

 

 

 

以降も色んな記事を書き続けてきました。

 

 

とりわけ好評なのがたまに書く「阪神タイガース論」(笑)。

 

最近書いた

 

「ロッテ・高濱のその後」

 

などは、やたらと「ロッテ 高濱」で検索されてアクセスいただいています。

 

 

私自身も力作と振り返る

 

 

「阪神ドラフト列伝と鳥谷敬」

 

 

なども時折検索で挙がっているようです。

 

鳥谷が阪神に入団したときのドラフトの経緯を知りたい方が「鳥谷 ドラフト」などで検索いただいているのでしょうか。

 

 

 

そして、ブログ発で小冊子にもなったのが

 

「シンボルツリーの選び方講座」の連載。

 

 

色んな意味でこれが後にリーフユニティのシンボルにもなり、ブログを書いてきたなかで一番の成果です。

 

 

 

もちろん

 

お客様から「ブログ読んでますよ~」というお言葉をいただくことも時折ありました。
お客様との距離がグッと縮んで、よかった事も多々。

 

 

 

 

ブログを書くのは無料なので

 

「費用対効果」は最高です。

 

 

 

しかし、問題は時間。

 

「時間対効果」はさていかに・・・?

 

 

 

アクセス数は増えてきたとはいえ、三桁に満たない日も多いです。

 

2000本は通過点として当面はブログを継続するつもりなのですが、どこまで書き続けるかは、この辺りにかかってきそうです。

 

 

 

 

ブログを通じて学び、そして目の当たりにしてきたことが

 

 

「継続」の意味と難しさ。

 

 

多くの方がブログを始め

 

そして

 

続かない。

 

 

 

ブログもそうですし、ホームページの運営も「継続」が何より大事。

 

そしてそれは誰にでも出来る事ではない、という事。

 

 

そんな中から

 

「継続が幸福を導く」の経営理念が私の魂の中から生まれました。

 

 

 

 

長くなってきましたね・・・。

 

2000本記念号はこれくらいにしておきましょう。

 

 

 

それでは皆様

 

 

これまでお付き合いくださった事への感謝と

 

当ブログへの変わらぬご愛顧をお願いいたしまして

 

2000本記念の最後の言葉にかえさせていただきます。

 

 

 

ありがとうございました!

 

 

そして

 

 

これからもお願いいたします!