秋というのは過ごしやすくて良い季節なのですが

 

何か寂しい空気が漂う季節でもあります。

 

 

プロ野球の世界においても

 

毎年、この季節の話題となるのが

 

 

 

戦力外通告

 

 

ですね。

 

 

阪神でも7人の選手に通告がなされました。

 

 

中でも実績のあった林(リン)あたりが話題になっていましたが
私的には野原将志が残念でした。

 

 

 

解雇されたのが残念という訳ではなく
生え抜きの野手が殆ど育っていない阪神の野手陣を象徴するような存在だったから、です。

 

 

 

野原はドラフト1位入団の内野手です。

 

しかし、入団時から殆ど日の当たる事がありませんでした。

 

 

 

彼はドラフト1位とは言え、当時行われていた「高校生ドラフト」での1位指名です。

 

その時阪神が1位で入札したのは中日に入団した堂上(直)。
クジに外れた「ハズレ1位」でした。

 

ちなみに同年に大学生・社会人ドラフトで1位指名したのは小嶋達也。

 

小嶋は高校生の時からドラフト上位候補とされ
プロ入りを拒否して大阪ガス入りして阪神入団の布石と囁かれた経緯があり

 

規定路線であるかのように希望枠での阪神入りとなりました。

 

そんな小嶋が注目されたのと裏腹に野原の話題は二軍情報でもみかける事が少なかったようにおもいます。

 

 

タイプとしては中距離打者で、守備はサード中心で上手いという声は聞かれませんでした。

 

それでも期待の大型野手という位置づけでファームでは重点強化選手的な位置づけで多くの出場機会を与えられ、徐々に実績も重ねてきたのです。

 

2010年にはファームで3割を達成し、いよいよ一軍か…というところまで来ていました。

 

 

しかし

 

 

野原にとって不幸であったと思われるのが

 

 

統一球です。

 

 

 

あの、中日の森野ですら不振を極めた統一球の導入後は、野原のバッティングは二軍でも見るべき数字ではなくなってしまいました。

 

 

 

その後一軍デビュー、初安打はあったものの

 

一軍定着には遠く…

 

 

ついに戦力外通告となってしまいました。

 

 

 

 

阪神では生え抜きの野手は鳥谷以降レギュラーが出ていません。

 

そこに今年の大和を加えるか…、やや微妙なところです。

 

 

 

二軍の平田監督は、ファームの野手でチームのMVPはいないと仰られたようです。

 

そう、いないんです。

 

 

 

 

生え抜きで一軍のレギュラーに名乗りを挙げられそうなのは

 

大和と、強いて言えば上本そして伊藤準太くらいでしょうか…

 

 

 

昨年の甲子園の星、北條は徐々に成長を感じますが打率は2割に満たず

 

新人の時の野原を下回っています。

 

 

 

さて、今回の戦力外通告を北條はどう感じたでしょうか…?

 

 

 

そんな秋の風を感じつつ…

 

 

今年もまたドラフトが近づいています。

 

 

 

ドラフトの失敗、と言えば野原に気の毒ですが

 

阪神のドラフトが上手くいっていなかった事は歴史から明らかです。

 

 

 

藤浪だけで終わってはいけません。

 

 

今年もまた

 

 

期待したいと思います!