特に佐藤と森下が打ちまくってくれているというところが痛快です(^^)/
いや、ホンマこれなんですわ…!
ドラフトで、打てる野手を獲る
そうやって大山、近本、佐藤輝、森下と1位で野手を獲ってきたことが現在を作っているのです。
特に、ホームランバッター、スラッガータイプと言われる選手です。
逆に言うと、それ以前にこういったドラフト指名をしてこなかった歴史があったんです。
2009年に私はドラフトに向けてこんなブログを書いています。
2011年は桜井広大の戦力外を受けてこんなブログを書いています。
2012年には北條の指名に際してこんなブログを書きました。
阪神のドラフトの野手指名が、とにかく小兵ばかりだった事を嘆き続けていました。
結果、生え抜き野手で30本塁打を記録したのが1985年の掛布と岡田以来、いないんですよ…!?
1987年から始まった暗黒時代は辛かった。
とにかく誰も打てない。
ホームランバッターがいない。
外国人野手に毎年すがろうとするのですが、ネタのようにハズレ続ける。
新庄、桧山はたまの一発はあれど三振王争い。
その後、2002年に星野仙一監督が就任してチームを再建してくれました。
まず、アリアス。
久しぶりに30本を打つ野手が登場しました。
そして金本。
ラッキーゾーンのない甲子園で左打者にして40本塁打を記録した事は凄まじいレベルでした。
生え抜きでは今岡が覚醒して最高29本塁打まで行きましたね。
その後も新井、城島、福留と他球団やメジャー帰りのスラッガー補強が続きました。
外国人でもブラゼルやゴメスの活躍がありました。
しかし、生え抜きの野手がいなかった。
鳥谷以外はほとんど他球団出身と外国人、という時代もありました。
濱中は時折出てきてもケガに泣いたり
桜井が輝いた期間も短かった。
中谷の20本が久しぶりに嬉しかったものの、翌年はアッサリと元に戻りました。
この間、スラッガーのドラフト1位指名というのが殆どなかったんです。
いや、松井秀喜には指名にいってハズレた、というのはあるにはありましたが…結果しとして1位でスラッガーの指名が全くなかったんです。
伊藤隼太、という選手の1位指名はありましたが
これも全くの期待外れで終わりました。
結果、一軍は外様の選手で一定のスラッガーはいましたが、生え抜きスラッガーは誰もいない。
二軍に至っては一軍に入れない小兵ばかりの集まりになり、夢も希望も何もないメンバー表でした。
流れが変わったのは大山の指名から。
厳密に言うとその前年の高山指名がその始まりだったのかも知れませんが、高山はスラッガータイプではありませんでした。しかし「打てる野手」指名に舵を切ったドラフトであったと言えるでしょう。
そして大山は入団後、苦労も多々ありましたが2年目から二桁本塁打を続けています。
2019年ドラフトでは2位で高校生スラッガーの井上広大を指名。
この井上には貴重なスラッガー候補として大いに期待が集まりました。
逆に言うと、それくらいチーム内のスラッガー候補が乏しかったのです。
これも少しづつ阪神のドラフトが変わってきたことを感じる指名でした。
そして何と言ってもその翌年。
佐藤輝明が入団。
これぞ本当のスラッガーが入団してくれた、とファンは歓喜しました。
ファンは大山、佐藤輝、井上の和製クリーンナップを夢見ました。
また2021年ドラフトでは4位ですが前川右京を指名したことも大きい。
そしてさらにその2年後の森下の1位指名。浅野のハズレ1位でしたが、浅野を指名したという事も方向性は同じでした。
これらの野手指名、いや「打てる」野手指名へ舵を切ったことが今まさに花開こうとしているのです。
その後、直近の2年はスラッガー候補の指名がなく(強いて言えば井坪ですが、スラッガーというより中距離でしょうね)、物足りないところもありますが
今の阪神の編成、スカウト陣はちゃんと野手指名の重要性を理解してくれていると信じています。
野手指名のもう一つのポイントとして「ショート」指名という大きなテーマがあります。
阪神も昨年山田と百崎、そして今年は佐野も指名しました。
ショートは他のポジションからの替えが効かない難しいポジションです。
また阪神も鳥谷の後は、絶対的ショートが不在です。
これはこれで重要なポイントなのは理解しています。
しかし、過度な「ショート」指名に走った他球団が打線の小粒化に苦しんている姿があるのも現実だと思います。
森下、佐藤輝、大山
この3番、4番、5番は
暗黒時代からずっと夢に見続けた和製クリーンナップです。
外国人頼みが一時的なものになる事は歴史が証明しています。
今の時代は逆に生え抜き選手の出場機会を奪うデメリットになる方が大きいと私は思います。
今年、オールスターで全セの監督を務める巨人の阿部監督が
「阪神の佐藤君、森下君が中心になる」と言ってくれています。
暗黒時代では考えられなかった事が起こっています。
特に、佐藤輝明。
1985年以来の
生え抜き30本がいよいよ現実になる時がきました。
さあ、ケガだけないように
突き進め、さあ行こう!
勝利に向かって
振り抜け!輝け!打て! 輝明!