昨日、桜井市内でお庭の改修工事を着工させていただきました(^^)

古いお庭を改修するとなると、大抵出てくるのが庭石の処分です。



これが実は、簡単じゃないお話なんですね。


そもそもですが石というものは




重いです^^;



人が持ち上げる石の大きさなど、知れたものです。

しかし実際に庭で使われてきた石は、大抵大きなものが多くあります。

いやほんと、昔の人ってこんな重いものをよくこれだけも使ってきたものだな、と思うわけです。クレーンもなしで城の石垣の石を積む、とか想像を絶する作業ですよ…^^;



なので、石の撤去処分にはユンボと呼ばれる重機が必須です。
まず、ユンボが入って作業できる条件かどうかが重要です。


そして費用の問題。

石の処分というものは、処分実費もお高くつきます。



処分と言っても

これまた、そもそもなんですが

庭の中にドッカと据えられた自然石。景石、などども呼ばれます。


これらの自然石は


ゴミではありません。


ここなんですよ、あまり知られていないのですが。

よく考えれば当たり前の事ですが、石とは元来自然にあるものですね。
もちろんニーズさえあれば再利用も可能です。

しかしもはやニーズなどありませんので、買い取ってくれるなど夢のまた夢です^^;

ちなみにブロック塀などを撤去して発生するブロックくずやコンクリート殻などは明らかにゴミです。産廃、と呼ばれるものになります。

これらは「産業廃棄物」と法定されています。
この法定、すなわち産業廃棄物処理法という法律で明記されているところがミソです。

産廃の処分は法律で厳しく定められています。
しかるべき処分場でないと処分できません。

処理に際してはマニフェスト、という帳票も必要です。


しかし自然石は産廃に法定されているリストにないんです。

余談ですが残土も産廃ではありません。熱海で問題になったアレですね。アレは産廃の問題ではなく盛土の問題ですので混同してはいけません。


そしてブロックくずやコンクリート殻などの産廃処分は、引き取ってくれる処分場が実は結構あります。これらは砕いて再利用ができるからです。


しかし石は猛烈に固くて、砕いて再利用しようとしたら砕くための機械の損耗が激しくなるため難しいのです。



それゆえ

わざわざ石を引き取ってくれる処分場は少ないのですね。


結果


大変高額な処分費となってしまうわけです。

さらに重いもんですから、運ぶのにも費用がグッとかかってしまいます。

そういうわけで庭石の処分は大変です(-_-;)


時折、奥の庭にある大きな庭石の処分を相談される事もあります。

重機が入らなければ、もう建物の上を越してクレーンで吊りだすしかありません。
それ、もうとんでもない費用になります。


そんな時に時々「埋めちゃうしかないですね^^;」などと言うのですが

それも馬鹿にならない費用がかかるので、実際に埋めたことはありません。


そんな風に、ちょっと嫌われ者みたいになっちゃってますが


自然石って


味わい深くて、良いものなんですけどねえ。