ドラフト結果に思う

日本シリーズもたけなわ…でございますが

やはりここはドラフトの総括が重要です。


ドラフトが終わると、あっちこっちで「ドラフト採点」などが行われます。
まあ、ハッキリ言って好き放題の言いたい放題です(笑)。あくまで個人の主観で勝手に点数がつけられているだけの話ですね。


そんな中、割と阪神のドラフトが結構高得点だったりしていますね。

これには少々違和感を感じるところです。
さほど良いドラフトか、と。


少し前まで、阪神のドラフト採点は大抵の場合低い得点でした。
それが何か、今年など手のひらを返したかのような状態です。

やはりそこは優勝、という絶対的な結果、そしてここ数年のドラフトの成果によって「阪神はドラフトが上手い」という印象が広がっているんだな、と感じます。


今年の指名については良かった点も多々あります。

1位の下村一本釣り。
阪神が一本釣りをするのは結構珍しく、こんな戦略を練ってくるのを見た記憶があまりありません。

3位と4位のショート指名。
二軍のショートは心もとない状況です。特に3位の山田は入団後即、一番守備が上手いショートになるかも知れません。4位の百崎は長打力があり、セカンドやサードへの転向含みもあるでしょう。


5位、6位の即戦力投手指名。
投手は即戦力の指名が正しい、というのが私の持論でもあります。5位の石黒、6位の津田という二人の力量は不明ですが、スカウトの眼力に期待したいところです。



さて、残る2位。

今ドラフトは、ここが最大のポイントでしょう。


椎葉という独立リーグの投手を指名。


独立だから、というのではなく気になるのはコントロールの悪さです。
独立リーグでの四死球率はかなり高い。


ここは阪神のドラフトで直近に失敗例があります。

2020年3位の佐藤蓮、そして2021年2位の鈴木です。


この二人、ルーキーイヤーはともに一軍のキャンプからスタートしました。
ある意味当然です。一軍のキャンプに連れていけない大学社会人の選手など上位指名するな、というのが私の持論です。


しかし佐藤蓮も鈴木も、一軍キャンプのデビュー当番となる紅白戦で全くストライクが入らないという散々な結果に終わりました。

そしてその後、少しは好投もありますがコントロールが悪いという事は変わっていません。
佐藤蓮にいたっては僅か2年の後に育成落ち。本人には悪いですが、これは完全にドラフト、そしてスカウトの失敗です。


こういうコントロールの悪い投手は上位指名しちゃいかん、という大きな反省があるはずです。


さて、この椎葉がどうか…。
今ドラフトはここに一抹の不安があるわけです。


一人の投手の出来がどうか、という事ではなく

編成、スカウトが失敗を反省できているかが問われているところです。


さらに言えば

サードで育てるべきスラッガー候補の指名がなかった事でしょうか。
ここは該当する選手がいなければ仕方ないわけですが。



ともあれ今は

やたら高評価されている事に違和感を感じつつ

椎葉が来春の紅白戦デビューで150キロのストライクを投げ込める事に期待するばかりです…。