阪神優勝。
なぜか「おめでとうございます。」と言われることが多い植田です(笑)。
しかしへそ曲がりの植田は敢えて冷静なブログを書きます。
シーズンは9月でほぼ終了となり、その後の秋はいつもの年とは違う秋になりそうです。
まずクライマックスシリーズ…と言いたいところなんですが
我々のレベルの野球ファンは、9月末に毎年一つの節目を迎えます。
第一次戦力外通告。
プロ野球界では、このように規定されているのです。
第1次通告:10月1日からクライマックスシリーズ開幕前日まで
第2次通告:クライマックスシリーズ全日程終了翌日から日本シリーズ終了翌日まで。ただし日本シリーズ出場チームは日本シリーズ終了の5日後まで
多くの球団が第一次通告期間の初日、10/1に戦力外通告を出します。
と、言う事は阪神においても、優勝に沸く現在の舞台裏では戦力外通告の候補が検討されているでしょう。
ちなみに戦力外通告ではなく「引退」という形で幕を引く選手についても9月中に選手への打診、すなわち引退勧告がなされます。
そこで選手も合意すると、引退試合の予定が組まれるわけです。
合意しない場合は他球団でのプレーを模索する事となります。
直近の阪神では鳥谷、能見、福留といった選手たちが引退勧告を拒んで他球団へ移籍しました。もちろん他球団からオファーがなければ、そのまま引退試合のないまま引退せざるを得なくなります。
今年の阪神は顔ぶれを見渡しても、引退する選手はいないでしょう。
ちなみに昨年は糸井さんが引退しました。
と、言う事は…です。
戦力外通告は6人程度になされる事が予想されます。
実は昨年の戦力外通告は少なかったのです。
小野、守屋、尾仲の投手3人と、育成の投手、牧でした。
驚いたことに、野手の戦力外はいなかったのです。
そして育成落ちとなったのが佐藤蓮。
前述の糸井と合わせて5人減。そして後にメジャー挑戦となる藤浪を入れて6人減。
昨年、ドラフトで指名した選手が6人でした。
プロ野球の世界には「支配下選手枠」があり、各球団70人までなんです。
この「枠」がある限り、非情とも言われる戦力外通告を避けることはできません。
ドラフトで誰も指名しない何てことは、全球団見渡してもありません。
ドラフトで新しい選手を指名する限り、その人数分は減らさないといけないのです。
今年、阪神がドラフトで6人の選手を指名するならば(歴史的に平均的に6人程度の指名がされている)
6人が戦力外通告を受けなければならないのです…。
育成落ち、という事を含めてではありますが。
この6人、というインパクトは大きいでしょう。
正直、今の阪神は野手の最年長が梅野、まだ32歳。
投手の最年長は西勇輝と二保の33歳(西は今は32歳で11月の誕生日以降ですが)。
そろそろ…というベテランがいないため引退する選手がいない。
もちろん、入団して2,3年の選手を戦力外にすることは滅多にありません。
(育成落ちは時折あるのと、そして育成入団の選手は3年で通告される事がある)
と、言う事は…
そこそこの年齢の選手で一軍の実績もある中堅選手や
二軍でもそれなりの数字を残していたような若手選手でも
6人程度、戦力外通告がなされる可能性が高いわけです…。
さて、誰なのか…。
普通に考えれば
昨年、誰も戦力外通告のなかった野手が多く含まれると考えるべきでしょう。
投手も含まれるでしょうが、今季は最強の投手陣を誇った事も事実です。
もちろん、その候補者の名前を出すことは私はいたしません。
歓喜の優勝に沸く一方で
10月の初めには、このニュースが駆け巡ることになるでしょう。
私のようなコアな阪神ファンは
全員の選手が頭に入っていますので
そういったニュースを聞くと、寂しさとともにドラフトに向けてのチーム編成に思いを巡らせる事になるのです。
優勝した年であっても
それは避ける事のできない事なんですね…。・