外構・造園・エクステリアの業界の会社には
ハウスメーカーさんを始めとした住宅会社さんとの取引と
エンドユーザー(一般の生活者様を指してこう呼ばせてもらっています)との直接取引と
どちらもやっている会社が多いのですが
時折エンドユーザー専門を唄う会社さんもあります。
専門とまで行かずとも少しだけ住宅会社さんとの付き合いをされている場合も多々ありますね。
住宅会社さんとの取引をここではルート、エンドユーザーさんとの直接取引をエンド、ここでは略して呼ばせていただきますね。
このルートとエンドの話が、深~いビジネスモデルの話になってきます。
先に言いますが話も長くなります(笑)。
結論を先に言いますと
業界的にはルートが主流だと言えます。
これを読んでいただいている生活者の方からすれば「エンドの方がいいんじゃないの?」という感想を持たれるかも知れませんね。
エンドユーザーと直接取引する事によるメリットは多くあります。
ルートでいう元請さん(住宅会社さん)を通さないので、お客様と直接お話ができるので、プラン作成や現場進行がスムーズになりやすいです。
また、価格のコントロールもしやすい。
そして自分たちが元請である、すなわち主役であるという事は、やはり楽しくやりがいがある。
いい事ずくめやん!と思います?
他業界でも、特に屋根や外壁塗装の業界などでルートよりエンドを目指そう、という声もよく聞きます。
下請を脱却しよう!なんていう言葉、凄く耳障りがよく聞こえますよね…?
コンサル会社なども、そういう言葉を発して売り込んでおられるところもあります。
しかしですね…
一言で言っちゃうと
エンドは甘くないんですよ!
ルートの方が簡単なんですよ…(ここは声を小さく)。
ビジネスを継続するために絶対的に必要な事があります。
それは「お客様を獲得すること」です。
どんなビジネスでも、これができないと継続できません。
継続、です。
こう言い換えましょう。ビジネスでは「お客様を獲得し続けること」が必要とされます。
外構・エクステリアのエンドの世界では、実はこの事の難易度がなかなかに高いのです。
これまでのブログでも書いてきたように家族経営かその一回り大きい程度の会社の信用、知名度なんて無いに等しいレベルからのスタートです。
ホームページで集客…、と言っても
これがまた熱い戦いが繰り広げられています。ネット上で。
紹介や口コミで、とかOB施主さんのリピートで、とか色々ありますよ。
しかし、これら全て合わせても
そんなに継続的に、多くの数になかなかならないんですよね…。
ちょっとぶっちゃけちゃいましたけど(^^;
エンドユーザー向けのの集客、マーケティングって簡単じゃないんです。
少なくとも当業界でビジネスを継続できるレベルまで高めるのは至難の業、ともいえるくらい難易度が高いものだと私は思っています。
エンド専門でビジネスを継続できるとするならば
その会社の社長またはそれに近い立場の方の個人の戦闘能力、と申しますか
個人のデザイナーとしての能力で集客できる人が、ほぼ自分一人、プラス手伝ってくれるアシスタントとともに運営するくらいの会社なんだろうなって思います。
なので
エンドユーザー専門でエクステリアプランナー、ガーデンプランナーという職種を求人している会社はかなり少なく
多くはルート、すなわちハウスメーカーや工務店さん等との取引をメインとする会社が多くなっているのですね。
弊社も大きく分類すると、ルートメインの会社であると言えます。