こんな時だからこそ改めて考えるのですが
「ベンツやレクサスではなくて、カローラや軽自動車を」
これが私の基本的な考え方でして、ここに一切のブレがない事に確信しました。
私が乗る車がどうこうという話ではありません(笑)
車に例えて
ベンツやレクサスの販売専門店になりたいとは思わない。
カローラや軽、そしてバイクや自転車を売る店でありたい。
そういう意味なんです。
私たちの業界にはガーデンルームというカテゴリーの商品があります。
エクステリアメーカーとしては普通の門扉フェンスのセット率が落ちてきた、そしてカーポート、テラスは価格競争になってしまう。そこでガーデンルームという付加価値商品を創り出して夢のあるガーデンライフを売りにしよう、という流れです。
しかし
ガーデンルームを作りこんでいくと
見積り額150万円以上のものになります。
ちょっとすれば200万円。
これ…買える人って限られますよね?
お庭に200万円かけられる人。
もちろん時折いらっしゃいますし、我々としては大変ありがたいお客様です。
しかし数はそう多くありません。
車に例えるならベンツやレクサスに乗る人くらいのレベルですよね、と。
私はそういう富裕層の方へ特価したビジネスではなく、地域密着のビジネスをしたいのです。
地域の人と幅広くお付き合いしたい。
例えば私の知り合いの普通の富裕層でない人に声をかけてもらえるような存在でありたい。
なので
商品はガーデンルームじゃなく、普通のテラス屋根でいいんです。
普通のウッドデッキでいいんです。
植木なんか特にいいです。
昔のような高い樹ではなく、お買い求め安い値段で多く用意できます。
それに対して得られる喜びが大きいのが植栽の素晴らしさだったりします。
雑草に悩んだとき、もちろん石貼りやタイル貼りで立派な庭を作るのがいいに決まってます。
しかし全部を石貼りとかにするとコストがかかるから何とか部分的にして砂利と組み合わせて…と考えます。
あと、生活にちょっとした事で困ったことがあって私たちのちょっとした仕事でそれが解消できたりとか。
こういうのがカローラや軽自動車であり、時にバイクや自転車であると思うのですね。
こういうビジネスをしたいと思い、ずっとやってきました。
たまにエクステリアのメーカーさんが高額な新商品をご紹介下さったりする際に
いつも言います。
「ウチが売りたいのはベンツじゃなくてカローラなんですよ。」
今、そしてこれから始まるコロナショックを考えるに
その考えでやってきた事に救われるかも、と感じたりしています。
正しいかどうか、という事ではなく。
これからの、この時代でしっかりと求められる存在であれるように
想いを研ぎ澄ませて
取り組んでいきたいですね。